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2年前にホワイトゴールドのネックレスを買いましたが、だんだん変色し黄色っぽくなってきました。本当に金なのでしょうか。

ホワイトゴールドは金にパラジウムなどを混ぜることによって白くした金です。日本の場合はその上にロジウムという白金族の貴金属のめっきで仕上げをしているのがほとんどです。そこで中には加工上や価格的な問題で多少黄色味がかかった金合金のものもあります。これもロジウムめっきをかければ見かけ上は同じで白く見えます。ロジウムめっきはもともとあまり厚いものではありません(1ミクロン以下)。なかには本当に薄いものもあります。JJAではめっきの色ではなく地金本地の色が白色系でなければならないと定義しました。 金かどうかは刻印を確認してください。ホワイトゴールドは通常K18WGの刻印があります。ただ海外製品にはWGの刻印がなく単にK18となっているものもあります。

18金のブローチがだんだん赤く変色してきました。とくに光っている部分より、艶消しのところが目立ちます。金は変色しないと思ったのですが。

18金とは金が75%で残りが銀と銅の合金です。金はご承知のように王水(濃硫酸と濃塩酸の混合液)以外とは化学変化を起こしませんが、銀は空気中の硫化水素と、銅は酸素と結合し変色します。汗、手の油などの汚れは変色を加速させます。表面が光っているものより艶消し状のものは脂肪や汚れが目に詰まるため、変色の度合いが高いのです。使用した後は柔らかな布などでぬぐいケースに保管しましょう。チェーンなど接着箇所の多いものは、その部分の変色が目立ちます。また仕上げめっきがしてある場合は、めっきが剥離したところだけが変色し、まだらに見えることがあります。変色したものは専門店に修理を依頼すれば、元どおり綺麗になります。