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貴金属について

  • 貴金属とは

    一般に、金(Au)、銀(Ag)と、プラチナの仲間である白金族の6種類、プラチナ(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)の合計8種類を貴金属と称しています。 希少であり、加工性がよく、化学的に安定していることなどが貴金属といわれる所以です。 貴金属のうち、金、銀、プラチナは、主材料としてジュエリーに用います。パラジウム、イリジウム、ルテニウムは割金(わりがね)としてジュエリーの素材に用います。ロジウムは、めっきの材料として重要です。オスミウムは、現在ではジュエリーにもめっきにも用いません。

    金 ゴールド Au ジュエリーではK18として使われることが多く、イエローゴールドは定番の貴金属です。割金によりイエロー、ピンク、ホワイト、グリーンなどの色みが表現できます。ホワイトゴールドはプラチナと並んで、ホワイト系貴金属の代表格です。
    銀 シルバー Ag カジュアルにも好まれる貴金属で、硫化により黒く変色しますが磨き直しもできます。また、いぶしの古美色も楽しめます。製品に多く用いられる品位925はスターリングシルバーと呼ばれます。特別な加工法により時間経過とともに硬くなる性質があります。
    プラチナ 白金 Pt 日本名は白金(はっきん)といいます(ホワイトゴールドは白色金です)。ブライダルジュエリーの素材として高い人気があります。純プラチナは軟らかく、僅かに添加物を加えたハードプラチナも開発されています。
    パラジウム Pd プラチナ族に属する白色金属です。プラチナより比重が小さい(体積あたりの重量が軽い)貴金属で、プラチナに混ぜると加工性が良いという特徴があります。その特性からよく割金に使用されています。
  • ジュエリーに貴金属を用いる理由

    貴重な宝石を飾るために貴金属を用いるのは、その希少性により資産価値、財産性をさらに高めるためです。 また、大事な宝石を守りデザイン性を高める加工性が大変よく宝石とよくなじみます。化学的に腐蝕などに対する耐久性があり、長く使用することができます。 何よりも、金や銀の色がすばらしく、身につけたときに華やかさを演出します。さらに、プラチナには色調も重厚感も人をひきつける力があります。 このような特徴を、審美性といいます。

  • 貴金属の品位

    貴金属合金の中の主たる金属の純度を品位といいます。また含有率ともいいます。 貴金属の場合、品位はISO(国際標準規格)やJIS(日本工業規格)により千分率で表すことになっています。 しかし、金はカラット表示という24分率で表す習慣が残っています。これは他の貴金属では用いず、金特有の表示方法です。 千分率の表示はたとえば、金は750、プラチナはPt900などと表します。千分率の記号は、‰です。これを、パーミルと読みます。 では、なぜわざわざ900や750の合金にして品位を下げるのでしょうか。それは、素材の物理的特性や加工性の改善が第一の理由です。 純金、純銀、純プラチナは軟らかいため、特に石留め用の爪には不十分なため、他の金属を添加して硬い合金を作ります。 その時、次項に説明するような品位区分にします。 さらに、例えば金の品位を、Au750(K18)や、Au585(K14)に設定すると、純金よりも素材価格を安くすることができ、求めやすい製品が供給できるという長所があります。

  • 品位の区分

    貴金属合金の品位は古くより一定の基準を設け、製造や商取引が円滑に行えるようにしました。それを、品位区分といいます。 品位区分の基準はいくつかありますが、基本的にISO(国際標準規格)と、それに準拠したJIS(日本工業規格)があります。 その他に、造幣局が品位証明を行う品位区分や、業界で習慣的に用いている品位区分があります。 品位区分の詳細については、JJA発行の 「ジュエリー及び貴金属製品の素材等の表示規定」 をご参照ください。
  • 割金(わりがね)の種類

    貴金属を目的の品位にし、硬さや加工性を調整し、色調を作るために添加する金属を割金といいます。 金合金の代表的な割り金は、銀、銅、パラジウム、ニッケル、亜鉛などです。銀では、銅やパラジウムなどがあります。 プラチナでは、パラジウム、ルテニウム、イリジウムなどの白金族のほか、銅、コバルトなどがあります。 これらのほかに、特殊な特徴や用途の貴金属合金を作るために、タングステン、チタン、アルミニウムなどの金属も微量に用いられ、新素材を開発するためにさまざまな金属の研究が続けられています。 ホワイトゴールド(白色金)の白色を作るための主な割金は、パラジウムとニッケルです。

  • 貴金属の相場価格

    貴金属の価格は、東京、香港、チューリッヒ、ロンドン、ニューヨークなど時間を追って世界を回っている、国際市場の取引価格が基本になっています。 市場は、例えば金は1トロイオンス(31.1035g)あたり、アメリカドルで何ドルという取引をします。取引単位は、ラージバー(12.5kg)です。売買が成立すると、その価格をその時の為替(TTS)で日本円に換算して、国内価格が決定されます。 (厳密にいえば、輸送コスト、保険料、流通手数料などが加わります) 大手の貴金属商が決定した価格を、他の国内業者も参考にしますので、国内では大体同じ貴金属相場価格が発表されます。 相場が激しく動くときは、1日のうちで何度も価格が変わることがあります。

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