貴金属のうち、カラーゴールドは色調の美しさを強調するのですから、基本的にめっきはしません。ただし、
ホワイトゴールドはネックチェーンなど多くにロジウムめっき(*)がされています。
※ロジウムめっきとは、表面が非常に硬く、耐磨耗性や耐蝕性に優れている。
最近は、金にルテニウムめっきの黒めっきにも人気があります。
プラチナも基本的にはめっきをしませんが、ダイヤモンドを留めたリングやペンダントは、ダイヤモンドの輝きを引き出すために、
ロジウムめっきがされていることがあります。 銀は黒く硫化しますので、ほとんどの製品にロジウムめっきや金めっきがされています。また、硫化を利用した古美仕上げのほか、パラジウムめっき、プラチナめっき(*)、ピンクゴールドめっきも用いられていますが、これらのめっきはロジウムめっきに比べて耐久性に劣ります。
※プラチナめっきは、ロジウムめっきよりも白色度が落ち、むしろ装飾用よりも工業用に多用される。
特殊なものに、水銀と金の溶液を用いる水銀アマルガム法というめっきが、ジュエリーや金銀器で用いられています。これは、東洋、西洋とも古来より行なわれているものです。
金張りは金箔や金の板を機械的に台地金に張り付けた材料です。バッヂやブランド品のボールペン外装などに用いています。一般には余り知られていませんが、コンピュータや携帯電話の重要な配線のポイントには金張りの接点が使われています。
めっきの表示には、金めっきはGP、ロジウムめっきはRhPの記号を用いますが、全てに表示されているわけではありません。
金張りは、GFや、RGの記号が用いられています。