リングサイズのお話は、ちょっと理屈っぽくなりますが、お許し下さい。
日本ではリングサイズの規格は2種類があります。一つは、従来から国内で用いられているサイズ規格で、ジャパンカスタムサイズ(JCS)とよんでいます。もう一つは、1998年(平成10年)に発表された、JIS規格サイズで、リングの内周をミリメートルで表します。
このサイズ規格は、1986年に制定されたISO8653(*)に準拠した、国際的に共通のリングサイズ規格です。
※ISO8653とは、ISO(国際標準化機構)が定めたリングサイズ規格。
ご質問者の10番はカスタムサイズですね。イタリアでも大きなお店では日本カスタムサイズを承知していると思いますが、
でも国際的に通用するISO規格、すなわちJIS規格に換算して、そのサイズをお父様に教えて下されば間違いがないでしょう。
特に、最近は指輪の肩部分にたくさんのメレ石が入ったデザインが流行っていますので、このデザインは日本に持ち帰ってからのサイズ直しは難しいですから、ジュエリーの本場のイタリアでしっかりサイズにあったものをお求め頂くことが大切と思います。
日本カスタムサイズの10番は、換算しますとJIS規格では50号です。
ヨーロッパのほとんどの国はISO規格か、またはその数値から40を差引いたヨーロッパサイズを採用しています。
結局日本のカスタムサイズ10番は、ヨーロッパサイズでも偶然同じ10号となります。しかし、それぞれ10であっても、ぴったり一緒ではありません。正確に言えば、日本のカスタムサイズの10番は指輪の内周50.265mmで、ヨーロッパサイズの10号は、同じく50mmです。
ちなみに、イギリスはISO規格に準拠して1987年に改訂した、アルファベットを用いたスタンダード6820規格(*99)を採用しています。この規格は、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカなどでも用いられています。
お父さんのお帰りが待ち遠しいですね。