純金は化学的に安定していますので、酸化や変色もありません。
しかし、K18など金合金は、金と銀や銅の元素が混ざり合っていますので、表面の銀は硫化で黒くなり、銅は酸化で赤くなります。
これが嫌な変色の原因です。
初期の変色は柔らかい布でこすれば取れますが、布が届かないところ、変色が激しい場合はちょっとてこずりますね。
表面がくもったとのご質問は、用いた布が粗い目のものか、何かの研磨剤をつけた可能性があります。でも、ご心配はいりません。
その程度のくもりは磨けばきれいに戻ります。
お店に再仕上げを依頼すれば、全面的に磨きなおして新品のようになって戻ってきます。
その場合にご注意頂きたいことは、外側についている微小な傷も磨き直されますので、仕上がってきたジュエリーが使っていた状態と違って感じることがあります。勘違いから品物が違っているとお店とトラブルになることがままありますので、事前によく確認をしてください。
簡易的な方法では、お店によってはイオン式超音波洗浄器(*)で洗浄サービスを行なっているところがありますので利用して下さい。
この洗浄器は電解研磨を利用し、表面を一肌取り除きながら超音波洗浄しますので、変色した肌は金の色になります。ただ、あくまで簡易的な方法と承知してください。 このイオン式超音波洗浄器は、めがね店などでめがねの洗浄サービスを行なっている超音波洗浄器とは異なります。
※イオン式超音波洗器とは、通常の超音波洗浄器に電解の原理を加えた洗浄器。表面の酸化被膜を取る効果がある。