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最近耳に穴をあけ、ホワイトゴールドのピアスをつけたら皮膚がかぶれてしまいました。商品に問題があるのでしょうか。

金属は普通、水にとけませんが汗や体液(ピアッシングなどの傷口などからでます)にはごく微量に溶ける場合があります。これがアレルギーの元となります。金属にはアレルギーを起こしやすい金属と起こし難い金属とがあります。
アレルギーを起こす金属:水銀、ニッケル、錫、コバルト、クロム、パラジウム、プラチナ、金、銅、亜鉛、カドミウム。マンガンなどです。ニッケルはアレルギーを起こし易い金属ですが、ピアスのポスト(針)を除けば、それほど神経質になる必要はありません。日本では直接皮膚に接するネックレス等はニッケルを含有するホワイトゴールド製品がほとんどロジウムめっきがされているからです。ただニッケル以外の貴金属でもアレルギーを起こすことはあります。どの金属だということより、金属アレルギーを起こし易い体質の方は普段から気をつけてください。

平成7年7月1日から製造物責任法(PL法)が施行されました。ジュエリー業界でも金属アレルギー(正式にはアレルギー性接触皮膚炎)や着用してけがが生じることなどの事故に対応するため、JJAでは『ジュエリーPL対策マニュアル」を作成し、そのなかで以下のような注意・警告文をまとめ会員に配付しました。

(1)体質によって、かゆみ、かぶれを生じる場合がありますので、皮膚に異常を感じたときは、ご使用をお止めいただき専門医にご相談ください。

(2)力仕事や激しいスポーツをする時、就寝時や幼児の世話をする時など、身体に危害を及ぼす場合がありますので、ジュエリーをはずしてください。

(3)サウナなどの高温の場所、あるいはスキー場当極寒地でのピアスなどのジュエリーの使用は、火傷、凍傷の原因となる場合がありますので、着用しないでください。