消費者の皆様が安心して真珠のジュエリーを購入できるよう、以下の3団体が協力して作成した真珠に関する用語集です。
● 一般社団法人日本ジュエリー協会
● 一般社団法人日本真珠振興会
● 一般社団法人宝石鑑別団体協議会
アコヤガイ産出の真珠。日本では愛媛県、長崎県、三重県を中心に養殖が行われている。日本で産出されたものは別称「和珠」(わだま)という。外国ではベトナム、中国、韓国などで養殖されている。
模造真珠のこと。外観を天然真珠や養殖真珠に似せて作ったもので、成分や構造は全く違う。
マザー・オブ・パールの略。真珠母貝のこと。
真珠の表面にある、成長過程でできたキズ。
形状の一種。楕円形。サイズは最短を測る。
真珠に糸を通してネックレスやブレスレットを作る際、すべての真珠と真珠の間に糸で結び目を入れる組み方のこと。
海水で産出される真珠。アコヤ真珠、シロチョウ真珠(南洋)、クロチョウ真珠(タヒチ真珠)、マベ真珠などがある。
イミテーションの一種。中心(核)に貝殻を用いて製造したもの。養殖真珠と同程度の重さがある。
コンクパールなどに見られる炎の揺らめきのような模様。フレームとも呼ばれる。
一般的に北米産の淡水貝の貝殻を球形に削ったもので、養殖真珠の芯になるもの。
cultured pearl
養殖真珠のこと。
真珠の構造が作る色。テリが良いほど強く出る。コガネムシやクジャクなどの鮮やかな色も同じ現象。
真珠が本物か偽物か?種類や大きさ、処理の有無などを調べて記載したもの。
品質項目の一つで、表面の突起やくぼみを指す。
ネックレスやチェーンの留め金具のこと。
gradation
珠の色や濃淡が徐々に変化していくように配置するネックレスのスタイル。
graduation
センターに向かって徐々に珠の大きさを大きく配置するネックレスのスタイル。
クロチョウ貝から採れる、主にブラック系の色調を持つ真珠。仏領のタヒチやフィジーなどで養殖されているが、日本の石垣島は世界で最初にクロチョウ真珠が養殖された場所として知られている。
海水産真珠で偶然に出来る真珠。内部に核を有していない。サイズの大きいものは鑑別が困難であるためにケシと分類されないことがある。
ピンクガイ<strombus gigas> から採れる天然真珠。
一般的に1年以上養殖した真珠を指す。年を越す事から名づけられた。
淡水養殖真珠の呼称のひとつ。
ネックレスとブレスレットをつなげて使うと長いネックレスになるもの。
形状の呼称。真珠表面に鉢巻の様に1本または複数の溝が取り巻いている真珠のことを指す。
小粒の天然真珠。
美しい真珠光沢を持つので研磨加工され、装飾品やボタンに使われる。マザー・オブ・パール、MOP(エムオーピー)とも呼ばれる。
主に、真珠層を構成しているたんぱく質の色。貝それぞれの色素や分泌される有機物による見た目の色。ボディカラーとも呼ばれる。
熱帯に生息するシロチョウガイから産出される真珠。主な産地はインドネシア、豪州、フィリピンなど。南洋真珠とも呼ばれる。
活きた貝で作られる生体鉱物の一種。真珠母貝の貝殻の成分と同じものをいう。
アラゴナイトと呼ばれる霰石の板状結晶とコンキオリンと呼ばれる硬蛋白質がレンガ構造物のレンガとセメントのように平行に積み重なった層。
染料や顔料、放射線などで外観の色調を変化させたもの。
仏領ポリネシアでクロチョウガイを母貝とする養殖真珠。この地域以外でもクロチョウガイ真珠は養殖されているが、ポリネシアの中でもタヒチが最大の養殖産地。
河川、湖沼に生息するイケチョウガイ、ヒレイケチョウガイ等を母貝として養殖された真珠。
アコヤ養殖真珠が潜在的に持っている美しさを補う伝統的に用いられる加色処理。
ネックレスの長さは16インチ(約40cm)が基本で、チョーカーと呼んでいる。
一般的に真珠の光沢のことで、真珠の品質評価の大きな要素の一つである。真珠の表面が滑らかで尚且つ真珠層が均一で緻密に形成された真珠はテリが良く、干渉色も強くなる。
人の手を一切介さずに天然の貝の体内で出来た真珠。
養殖期間が1年未満の真珠のこと。
日本真珠輸出加工協同組合(略称PEPCA)が最高品質と認定する真珠。審査を経て合格した真珠はGRANPEARL(グランパール)と呼ばれ、その中から選りすぐられた逸品には特別にSUPEARL(サパール)の称号が与えられる。
左右対称の雫型の真珠の形。
シロチョウ真珠、シロチョウ養殖真珠の別名。南洋海域で生産されたため生まれた呼び名。
統一した品質基準のない呼称。本来は養殖業者が特にきれいな真珠を指して使っていた言葉。近年、一部の鑑別会社がそれぞれの基準でこの呼称を使っている。
養殖真珠を採取すること。日本のアコヤ真珠の浜揚げは水温が下がる冬場に行われる。
同じ形のものは存在せず、形の妙が楽しめる不定形の真珠。
生きた真珠貝の貝殻内面に半形状の核になる凸状のものを貝の内面に貼り付け、その表面に真珠層を作らせた真珠。マベ貝、シロチョウ貝、ヒレイケチョウ貝などで養殖される。
クロチョウ養殖真珠の美しい色とされる呼称。「孔雀の飾り羽の様な色調」と称される。
コンクパールの母貝。大型の巻貝で内面がピンク色をしている。主にカリブ海が生息地として知られ、ピンク色等の天然真珠を産する。シェルカメオの原材としても利用される。
品質を決定する要素はテリ、マキ、形、色、キズ、連相。
淡水の真珠貝から採れる天然真珠。鳥の羽に似た形状が特徴。
小粒真珠。一般に約5mmより小さい珠をさす。
実体色と同義。
円形で扁平な形の真珠。
過去にアコヤ養殖真珠に対して使われたが、現在は使用しないように注意喚起が行われている言葉。販売時にはしっかりと「アコヤ養殖真珠」、「淡水養殖真珠」など誤解を与えないようにしっかり名称を提示する責任がある。
真珠層の厚さ。
異なる色の真珠が混在した様。ネックレスやペンダント、ピアスなどがある。
真珠母貝と同義。
マベ貝から採取される養殖半形真珠。マベ貝は熱帯海域に広く分布する大型の二枚貝で奄美大島などで養殖されている。近年、母貝の種に限らず養殖半形真珠を〝マベ”と呼称されているが誤称である。
世界で初めて養殖真珠の事業化に成功した。三重県出身。
真珠の内部に核を有しない真珠。
アコヤ養殖真珠において、調色(ピンク色の加色処理)を行っていないこと。
真珠は手入れが必要な宝石。着用後柔らかい布で拭き、ジュエリーケースに保管する。酸や有機溶剤は避ける。超音波洗浄器は使用しない。ネックレスは定期的に確認して糸替えを行う。
主にプラスチック製あるいはガラス製の丸球に真珠箔を塗装したもの。イミテーションパールとも呼ばれる。
尺貫法で重量の単位のひとつ。一匁は3.75グラム。国際的に使われている真珠の取引単位。1000匁で1貫目。
貝を採取・育成し、その貝を漁場で育成し形成させる真珠のこと。
形状が丸い真珠。
直径一分(いちぶ 3.03㎜)未満の核を使用して養殖したアコヤ養殖真珠。
真珠のネックレスにおいて、きれいに品質が揃っているものが「連想が良い」とされる。一粒一粒の大きさ、形、色調、テリ、傷、グラデーションの序列などがネックレスとして揃っている度合い。
日本産アコヤ養殖真珠の呼称。