中央宝石研究所の機関誌記事に端を発した放射能を帯びたモルガナイトについて、当協会はAGLから3月半ばより会員鑑別会社でストップしていたモルガナイトの鑑別を、6月1日より再開するとの報告を受けました。
AGL加盟鑑別会社は、従来からのガイガーカウンターよりも数段残留放射能の検出能力に優れたシンチレーション・サーベイメーターを全社が標準装備して、峻別が可能になったということです。
これにより当協会会員は自社の在庫、また既に販売したモルガナイトジュエリーの残留放射能の有無を区別することが可能になりました。 食品などと比べれば宝石に含まれる残留放射能が人体に与える影響は軽微と考えられますが、この時期に相当額の金額を支払って買い求めたジュエリーに基準値を超える放射能が含まれていた、とあっては消費者の理解を得ることはできません。
日本ジュエリー協会はモルガナイトを取扱う会員企業に対し、販売するモルガナイトジュエリー全数の放射能チェックを行ない、基準値以上の放射能が残留する商品を市場に流通させないよう要望します。
当協会は、今後もこれらの問題に真摯に対応して消費者を保護することを使命と考えています。何卒ご協力のほどお願い致します。