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0.2ctのアレキサンドライトのペンダントを大変希少性があると言って、何時間にもわたって勧められました。高いと思いましたが、80万円で買いました。本当に希少性があるものでしょうか。
アレキサンドライトは現時点では確かに、ダイヤモンド、ルビー、サファイアなどのよく知られた宝石に比べると希少性はあります。しかしアレキサンドライト特有の色変わりが明瞭なのか、またある程度以上の大きさが前提となります。なんとなくアレキサンドライトは珍しい石で非常に高いというイメージにつられて購入してはいけません。また希少性とはなにを基準にいっているのかがはっきりしません。また値上りはだれにも保証できません。値が上がる前に買っておこうという気持ちくらいなら、まだ害は少ないといえますが、将来の換金を考えているなら非常に危険なことです。ジュエリーを買う場合は、希少性、値上り、市価より安いというセールストークには用心してください。このような商法によく利用される宝石は上記以外にピンク・ダイヤモンド、パライバトルマリン、サファイア(パパラチャ)、クンツアイトなど消費者にはよく分からないが名前はいかにも高級そうな宝石です。しかし大きさ、質の違いによって希少性も価格もピンからきりまでです。 ただ、このようなケースはしばしばアポイントメントセールスやキャッチセールスなどの不当な販売方法による場合が多いので、よほど心を強く持たないと断れない事例もあるようです。
通信販売で著名なデザイナーがデザインした○○○ダイヤモンドのリングと書いてあるので申し込みました。商品が来た後で、よくよく説明文を読むと、小さく「天然ダイヤモンドにも勝る輝き」とありましたので、ダイヤモンドではないと分かりました。また広告を読み直すと同様の説明がありました。キャンセルできますか。
天然のダイヤモンド以外はダイヤモンドと表示してはいけません。○○○のところに天然以外を意味する“合成”“シンセティック”“模造”などの接頭語がつくのなら構いませんが、カタカナでもっともらしい接頭語がついていれば、普通の人ならだれでもダイヤモンドと思ってしまいます。よくよく読めば後ろの方に目立たなく間接的に記述されているので、本物のダイヤモンドと言っているわけではないので不当ではないという論法でしょう。うっかり本物と思ってしまう方、そうは思わないまでも鑑別書もつくのだからダイヤモンドに匹敵する綺麗なものだろうと、つられて買われる方は数多くいるでしょう。はなはだ問題のある表示です。表現の仕方によって微妙なところがありますが、契約解除の要件になる場合もあります。
ダイヤモンドの指輪を買いました。お店で見た時は綺麗だと思ったのですが、家に帰って(ルーペ)でよく見ると内部にごく小さな傷みたいなものが見えます。お店に問い合わせたところ、SIクラスの石ですから内包物はありますと言われました。販売時にはそのような説明はまったくありませんでした。キャンセルしたいのですが。
このような事例はよくあります。店では気付かなかったが、家でよく見ると傷がある、色が違うと言った事例はよくあります。一つには宝石を見る条件がまったく異なるためです。スターサファイアなどは光線の具合でまったくスターが見えないこともあります。アレキサンドライトが変色しない、カラーストーンの色味が違うというのもこの類いです。もう一つは販売店側の説明不足です。さてこのケースの場合、不実告知となるかどうかです。まずグレーティングレポートの記載内容と買われたダイヤモンドが一致するかどうか確認する必要があるでしょう。一致しなければ事実と異なりますので問題なくキャンセルが可能です。販売時点でどの程度の説明があったかよく分からないので、断定的には申し上げられません。お店と話し合われることをお勧めします。
すべてのダイヤモンドにアメリカのGIAの鑑定書が付くとパンフレットに説明があったので、0.5ctのダイヤモンドを買いました。鑑定書を見たら日本の○○○宝石鑑定協会とありました。文句をいいましたら、GIAの鑑別書を取るためには1ヶ月の期間と別途費用がかかると言われました。詐欺ではありませんか。
日本の○○○宝石鑑定協会も業界大手の鑑別会社です。その意味ではGIAでも○○○宝石鑑定協会でも、本体の価値にはなんの影響を及ぼしません。しかしジュエリーの価値は「モノ」そのものではありません。ある人にとっては、どこで買うかということが意味があり、ある人にとってはどこのグレーディングレポート(鑑定書)かが重要なポイントになります。A百貨店の包装紙が欲しいという人にB百貨店の包装紙は、いくら内容が同じだといっても価値がありません。パンフレットに有料と書かれていない限り、無料でGIAの鑑別書を要求できます。